茶屋町の鬼と茶屋町の鬼保存会

 岡山県倉敷市茶屋町に、200年ほど前に起こった民俗文化が、茶屋町の鬼です。

 それは、江戸時代の干拓地である茶屋町に建立された、「住吉神社」、「稲荷神社」の秋祭りに、たくさんの鬼が出るようになったことから言われるようになりました。

 その鬼は、様々な形相の鬼面に、家紋等をあしらった胸当て・手甲・脚絆の装束に派手な襷を背中に垂らした姿で、杖やこん棒を持ち、神社の境内や茶屋町駅前に現れたり、神輿とともに町内を歩き回ったりしたものです。

 昔は、大勢の「鬼」が隊列を組んで闊歩し、「鬼よ、ぼろぼろ、買い手がネェー、重箱あっても飯がネェー、ぼろよ!ぼろぼろ!」と囃し立てる子どもを追い掛け回したりするシーンがよく見られました。しかし、その風情は、昭和30年代から40年代にかけて衰退していました。 

 その後、町民有志の熱意により、昭和50年に茶屋町の鬼保存会が結成されて、神社の秋祭りに合わせて茶屋町の鬼まつりが開催され、鬼が安定して現れるようになりました。

  茶屋町の鬼まつりは、平成22年から、10月第2日曜日に期日を変更して開催し、会場の茶屋町駅前鬼の広場には150人前後が集結し、ステージや飲食テントも楽しみに、延べ1,500人を超える観衆が集まる茶屋町の一大イベントとなりました。その後、平成26年に台風のため11月第3日曜日に延期としたところ、これまでにない大観衆を得ました。このことで、当会では、平成27年度以降は開催日を10月第2日曜日から11月第3日曜日に変更しました。

 神社でも動きがあり、稲荷神社の秋季例大祭が、平成27年から10月第2日曜日となりました。これにより、茶屋町の鬼は、10月第2日曜日とその前日には稲荷神社を中心に、10月第3日曜日とその前日には住吉神社を中心に秋祭りを盛り上げていています。

 そのほかにも、茶屋町の鬼は、倉敷市と周辺市町の祭りや行事に出演・出場したり、養護施設の慰問などにも出かけています。

茶屋町の鬼保存会の概略

  茶屋町の鬼保存会は、町内外の有志(会員)からいただく年会費(1,500円)で活動を進めています。

 活動の目的は、倉敷市茶屋町の伝統民俗文化である茶屋町の鬼を継承していくことです。

 そのために、各町内会を担当する世話人をお願いして、世話人の中から中核として運営にあたる理事を選び

理事の中から会長・副会長・会計などの役員を選び、理事会が運営を担っています。

 また、茶屋町の鬼まつりをはじめとした行事や慰問などで演奏や踊りを披露するのが、鬼ばやし部・鬼おどり部です。